舞台は現代の日本。関東圏内にある、奥深い森の中のお話。
その森の名は『アウル』。野生の動物が自由に生きる場所。
その中に、古代より生息している、自らの不思議な力により
人間の姿に化ける事ができる動物人間達がいた。
動物人間界で最も神聖なる種族、ヘビ族の娘「聖(ひじり)」は、
『宇宙から来た、神の子』として崇められており、とても純粋で美しい心を持っていた。
そして聖は、この先の未来に、人間界との平和な共存を強く願っていた。
また、幼い頃、人間に両親を殺されたオオカミ族の娘「凛(りん)」は
人間に強い憎しみを抱き、復讐の為、人間界のあらゆる事をたくさんの書物で学び、
地球を動物人間が乗っ取る日を夢見ていた。
そんな中、アウルの森の大精霊「暁(あかつき)」より、神からのお達しとして、この先の地球存続を願い、
人間と動物人間で手を取り合い、一つになって平和を求めよ、という共存計画が発令される。
人間界にいち早く乗り込んだ、聖、凛に待ち受ける現実とは…
アウルの森の平和のシンボルであり、聖の良き理解者であるツル族の「千(せん)」がある日突然、
姿を消してしまった…
千が消えた事により明るみになるアウルの森に潜む邪悪な影…
その邪悪な影の存在を必死に調べている動物人間達がいた。
シカ族の「妙(たえ)」はアウルの森の薬剤師であり、さらには動物人間界の陰陽道家系に育ち、
動物人間達をあらゆる角度から手助けしていた。
聖の幼馴染であるムササビ族の「文次郎(もんじろう)」は、
幼い頃から聖の中に別の存在がいる事を確信していた。
別の存在に苦しめられている聖を救う為、“宇宙と聖”の繋がりに答えを求めた文次郎は、アメリカに渡り、
地球の起源と終末が見れると言われている“クリスタルスカル”を探し求める中、
地球を救う為の鍵を握る人物に出会う。
聖を愛してやまない文次郎が、アメリカで手にした大きな情報とは…
千が消えた理由、聖に隠された秘密、そして地球の終末を知る、アウルの森の番人、
フクロウ族の「福助(ふくすけ)」は敵か?味方か?
自由奔放に我が道を作り、生きる為ならどんな汚れも厭わない人間達と、
地球本来の美しさを知る動物人間。
この先の地球の未来をテーマに作られた、壮大なファンタジー作品。
アウルの森ー序章編ーから一気に深い世界へ誘う本編にご期待ください!!
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